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参加者の声@ 「イロイロ旅行記」 
ロングステイされたT氏(63歳男性)より
(2006年4月〜9月まで滞在)

はじめに


よく「イロイロ」ってどんな所とよく聞かれます。私もこの地を知ったのはインターネットからでした。 定年後、ボランティアで日本語教師を目指していた私は10年ほど前に日本語教師養成講座420時間を受けました。 それから何の活動もしてきませんでしたので、ここでブラッシュアップをして実際に外国人に日本語を教えたいと思っていたところ、イロイロ市で「日本語教師インターン・プログラム」なるものがあることを知り出かけました。

イロイロ市

ミアガオ教会(ユネスコの世界遺産)
イロイロ市はマニラから南西450キロ、セブから西北西250キロの場所に位置するパナイ島にあり、フィリピン第6番目の都市で人口365,820人の漁業と農業を中心とする中規模な町です。 市民は質素ながら清楚な服を着ており、特に大型ショッピングセンターへ行く時はおしゃれをして出かけます。 世界遺産として1734年に建てられたMiag-Ao Church(要塞風に建てられた教会)があります。 ゴルフ場は私の知る限り一箇所で、2007年に100周年を迎えるIloilo Golf & Country Clubがあります。

フィリピンはまだまだ後進国だなと思うことがいくつかありました。その代表的なのが「停電」です。私が滞在した5ヶ月で優に10回以上は停電し、パソコンを使っての勉強中に電源が切れ、 何時間もかけて作成した資料が2回も泡と化しました。笑ったのは、日本から来ていた若いボランティアが「わたし、生まれてから日本で停電を経験したことない!」なんてフィリピン人に噛み付いていました。

LOOBの日本語教師インターン


この度私がお世話になった所はLOOBというフィリピンのNGO法人で、日本人の若者による現地ボランティア活動の支援が基本ですが、国際交流・国際親善の観点から日本語研修、英語研修も平行的に行っています。日本語研修の費用は3ヶ月・3食・宿泊全て込みで334,000円でしたが、1〜2ヶ月コースもあります。

私は2006年4月から 9月まで半年間の予定で滞在し、このうち3ヶ月間は日本語教師の研修と平行して2つのクラスを持ち、延べ14人のフィリピーノに実践で教えました。フィリピン人の日本語熱は大変旺盛で、授業態度はとても熱心で教える側もやり甲斐を覚えました。これまでに経験のない方でも、こちらで研修を積めますし、日本語を習いたいという生徒はいくらでもいます。

英語研修


残りの3ヵ月は、イロイロにあるフィリピン国立大学の分校で英語の個人レッスンも受けました。授業は週3回1日2時間、5週間30時間 としました。この時間帯は全て私の希望を受け入れてくれたもので、とてもフレキシビリティーに富んだものでした。授業料は一時間300ペソで、教材費として合計金額 9,000ペソの20%に相当する1,800ペソを含み、合計10,800ペソでした。この間の滞在費は20,000ペソ/月(40,000円)でした。

住まいと食事

LOOBスタッフやボランティア達と
こちらでの住まいは三つの選択肢がありました。研修のベースとなる場所がLOOBでしたから近くの一軒家とアパート二軒を下見しました。どちらも「帯に短し襷に長し」で、結局LOOBハウス(個人宅を事務所としスタッフとボランティアが滞在している)にお世話になることにしました。四畳半ほどの部屋でクーラーこそありませんが ADSLが引かれておりインターネットもスカイプもでき快適でした。

ここLOOBでの生活はいかにもユニークなものです。LOOBがボランティア団体であることから、たくさんのボランティアが集まりますし、される人も来ます。ここで「メシ」が食いたければ何かします。掃除とか、洗濯とか、大工とか。そうして彼らは今日のメシにありつけます。ここに集まってくる連中との交流は楽しいものでした。 また外の音(日頃耳にしない音)が凄まじく、隣が養鶏場で早朝から晩まで時間に関係なく「コケコッコー」の合唱、向う三軒両隣の犬 ここでも三匹飼っているが吠える声、家のすぐ前にあるコンクリート張りのバスケットボールのコートに叩きつけるボールの音、朝早くと深夜にかかるボリューム最大級の音楽(敵は昼間寝ている) などなど。 また、生活を開始した初日、カルチャーショックを受けました。風呂などはもちろんなく、シャワーもなければお湯も出ません。風呂はバケツに汲んだ水を柄杓ですくって頭からぶっかける、それだけ。それでもこれが慣れてくるといかにも快適なのはフィリピン人に近づいた証拠?

食事三食は来客時、特別のセレモニーなどを除けば全てLOOBハウスでしました。フィリピンの家庭料理は簡単に言うと「ぶっかけメシ」です。スープが基本となり、中身は野菜や果物を中心に、魚を使ったり、肉が鶏肉だったり豚肉だったり牛肉になったりします。

物価


平均的なところでフィリピンの物価は日本の三分の一程度でしょうか。それでも中には信じられないような安い商品サービスもあります。 詰まるところ、現地で取れるもの(現地の人の手によるもの)は非常に安く日本の十分の一くらいの物もあります。(以下、1ペソ=2.1円)

床屋 P70
映画(上映は日本より早い) P60
ビール(230cc瓶) P20
コーラ(1リットル瓶) P23
ミネラルウオーター P8
たばこ(マルボロ20本入り) P23
コーヒー P35
ジプニー(相乗りタクシー) P7
ガソリン(1リットル) P45
軽油(1リットル) P37
コピー1枚 P2
プリンター用インク(黒) P400
マッサージ P200

ゴルフ


「イロイロ・ゴルフ&カントリークラブ」の正門先にもご報告したイロイロ市のゴルフ場は、フィリピンで最も古いゴルフ場と言われており、2007に年100周年を迎えます。名門ゴルフコースですから少し高いかもしれませんが、大変良く整備されています。
グリーンフィー P1,120
ゴルフ保険 P45
キャディーフィー(+チップ) P250 (+100)
貸しクラブ P400
その他に車代 P700

LOOBハウスの近くに打ちっ放しのゴルフ練習場がありとても安く利用できました。
入場料 無料
ボール(1ダース) P45
貸しクラブ(一本) P30

最後に


5ヶ月に及ぶLOOBでの生活は何ものにも代えがたい経験でした。フィリピン人特有の人懐っこさと親切(それが並大抵でない)に囲まれ、本当に楽しい毎日でした。 フィリピンの経済的な貧しさの中の精神的な豊かさ、それにスマイル。今日の日本を振り返る良い機会を得たと強く感じました フィリピン国内では、バギオ、セブ、ダバオと各地を回りましたが、大都市にあるような喧騒さもないイロイロ市はリタイアーにとって住みやすい所だというのが私の感想です。 今後、皆様が同地を訪れ、一人でも多くの「イロイロ」ファンが生まれることが私の勝手でささやかな願いです。
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