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8.参加者の声
- ニタさん (07年3月参加)
- 私が参加した日本語教師プログラムでは、午後3時からと6時半からの2つのクラスで両方とも90分の授業だった。一方は介護士養成学校に通う学生で日本語初心者、もう一方は、初級終了レベルの職種様々な生徒であったことから、前者には日本語の文法、後者には文化を中心的に扱った。
毎朝午前中に授業の準備をし、夕方から夜にかけて授業をし、その後はフォスターシスターの家にホームステイといった流れで、毎日があっという間に過ぎていった。
日本語を学びたいと集まった生徒たちの目的は様々であった。介護士として日本行きを考える人、家族が日本に住んでいる人、日本のアニメや若者のファッションなどに興味がある人。彼らはみんなすごく熱心で、特に初心者のクラスでは、授業前に生徒たちで復習をしてくれていたほどであった。(このことは後で知り感動してしまいました)。
ただ、現在フィリピンから日本に働きに行くことはもちろんのこと、旅行に行くことも非常に難しい現実がある。それは金銭的な問題というよりむしろ
VISAが発行されないからである。正直、語学を勉強して仕事に役立てたい、旅行したい、と考えるのであれば、日本語より現実的な言語は山ほどある。それにもかかわらず日本語を学ぼうと決意し、努力をしてくれている彼らに本当に頭が下がる思いだった。
それと同時に、彼らが実際に日本に来るチャンスを得たときのために、少しでも日本をよい国にしておきたい、と思わされた。
もう一つ、知ったことがある。それは、多様な生活についてである。日本にももちろん格差はある。異なる生活スタイルはある。しかし、ここでの多様性は日本で私が経験してきたものとは違うものであり、そして、社会に当然のように根付いているものに見えた。
具体例を挙げるとすれば、自転車版馬車?タクシー?のような乗り物の運転手をしながら学校にも通わずに、1回1人5ペソをもらって生活をしている子供がいたり、人の家で住み込みでお手伝いをする代わりに学校に生かせてもらっている青年がいたり、発進しようとする車に向かって手を伸ばしてお金を要求する老人がいたりする。
その一方で、毎食コーラを飲んでいる家族や、きれいで大きな車に乗り 600ペソのディナーを初対面の人におごってくれる人もいる。特別お金持ちである家でなくても中流家庭でお手伝いさんやベビーシッターを当然のように雇っている事実や、特別お金があるわけではないのにバスに相乗りした時に、1人がみんなの分も払ってくれる傾向があることにも驚かされた。日本人の感覚だといちいち反応せずにはいられないことばかりではないだろうか。
週末には1泊2日でナムコンという場所で英語アクティビティを行った。ここでは日本から寄付された古着を家庭に贈ったり、子供たちに英語を使う機会を増やしてもらうことを目的としたアクティビティを企画した。古着を贈る際には、地域の中でも特に洋服の支援を必要としている家庭を教えてもらい、選ばれた家を一軒一軒周り、どんな家族構成で、どのような服が合うかを調べてから服を贈った。
実は私は当初新品ではなく古着をあげることに対し少し抵抗があった。しかし、考えてみれば、自分もまだ着られるけれど小さくなった服や趣味が合わなくなった服を妹や親戚にあげている。古着屋さんで服を買うこともある。決してためらう理由などなかったんだなぁ、と服を受け取る人々の姿を、海を渡って見ることができて初めて気がつかされたことが少し恥ずかしい。
英語アクティビティでは英語で説明をしつつも、内容としては簡単な日本語レッスンと日本語を交えた遊びをした。このアクティビティは過去にも何度も内容を変えて開催しているらしく、子供たちが思っていた以上に英語を使おうという意識をもっていること、そして習得が早いことに驚かされた。
以上が簡単な(といっても長かったが)私の2週間のレビューである。私に多くの愛情と考える心を与えてくださったギマラス、ナムコンの皆さん、私と共に日本と現地の言葉・文化を共有してくれた生徒の皆さん、そして LOOBの皆さん、本当にどうもありがとうございました。
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