特別企画:村の子どもにインタビュー02
interview with loob kid 02
教育サポートを受けるドンドン君に日々の生活や学校のことを聞いてみました。
インタビューアー:Yuhei君、Kazuちゃん (2008年11月、カラフナンにて)
 |
本名: ドンドン・アレグレ(10歳)
ニックネーム:ドンドン
出身地:カラフナン
家族構成:両親(ウェストピッカー)、弟1人、妹2人
好きな教科:科学と割り算(?!)
夢:医者になること。 |
<ドンドン君の日常生活>
カラフナンのごみ投棄場のすぐ近くに住んでいるドンドン君。
朝6時。彼の一日がスタートします。
「学校に行く7時までの1時間で、飼っている鶏に餌をやり、シャワーを浴びて朝ごはん」。
二度寝は許されなさそうです。
昼間はずっと学校にいて、夕方6時ごろ家に帰って晩ご飯。
「晩ご飯の後は、皿を洗って、豚に餌をやって、本を読んだり、宿題をしたりするよ」(ドンドン君の家はウェストピッキングの他にも養豚をしています)
お手伝いも宿題も終えた後は、お楽しみのテレビを見て、9時ごろに就寝です。
朝6時スタートというのは週末でも変わりません。
「週末は、餌やりの代わりにお米を洗って朝ごはんの準備を手伝うの。ご飯を食べて少し休憩した後は、お母さんとスモーキーマウンテンに行き、一緒にごみ拾いへ行くんだ」
フィリピンでは、子どもでも家事を手伝ったり、両親の家計を支えているんですね。

週末のお昼からはLOOBのアクティビティに参加したり、近所の友達と遊んだりします。
遊ぶ場所は、ごみ投棄場付近の空き地です。
「友達と流行っているのは、メンコ、1ペソ硬貨でおはじき、サンダル投げ」。
夜は平日とほとんど変わらず、ご飯食べてお手伝いしてからテレビを見て、9時ごろにはおやすみなさい。
学校行って、働いて、遊んで、一週間が終わります。
では、学校での生活はどんな感じなのか、もう少し詳しく聞いてみました。
<ドンドン君の学校生活>
朝7時、ドンドン君はトライシクル(サイドカーつきバイク最大約10人乗り!)で学校へ。
「教室に着いてからはまず宿題の見直し」だそうで、ここで彼と僕との違いがまた発覚しました。
休み時間には英語の本読みなどもする読書好き(家でも寝る前に本を読んでいる)な一面もあります。
僕が読書をおもしろいと思ったのは大学に入ってからなのに…。
8時〜11時で午前の授業はおしまい!
それから
「昼休みは学校でごはんを食べて、友達とまたサンダル投げて遊んだり、ワイワイ騒いだり」
(こっちではだいたい子どもはお昼に家に帰ってご飯を食べ、そして再登校していますが、ドンドン君は交通費を浮かせるためにお弁当を持って来ているようです。)
13時から午後の授業スタート。17時まで勉強を頑張ります。
そんなドンドン君の得意科目は、なんと「理科と割り算」(笑)
理由は、
「3年生になってからは理科は専門の先生がおもしろく教えてくれて、興味のあることがいっぱい出てくるから」だそうです。
勉強も好きなドンドン君だけど、やっぱり友達と遊んだり、おしゃべりすることのほうが好きで、放課後は毎日、友達と寄り道したり、遊びながら帰るそうです。
放課後に友達と一緒に帰る、この時間が好きなのはどの国の子どもでも共通のようですね。
学校で辛いこと、大変なこと、困ったことを聞いてみました。
「社会の授業が苦手でけっこう大変」らしいです。
だけど実は、
「お金がないときは家まで30分ほどかけて歩いて登下校しないといけないことが一番の辛いこと」なんですって!
他には特に困ったことはないようで、
「毎日楽しいよっ」と言ってました。
| 平日 |
|
休日 |
| 6:00 |
起床・手伝い(鶏のえさやり)
みじたく(朝食・水浴び) |
6:00 |
起床・手伝い(ご飯を炊く)
みじたく(朝食・水浴び) |
| 7:00 |
登校 |
7:00 |
お母さんの仕事のお手伝い
(ごみ投棄場でごみ集め) |
| 7:30 |
学校に到着・宿題の見直し |
| 8:00 |
授業 |
| 11:00 |
昼食(お弁当)
休憩・読書・友達と遊ぶ |
12:00 |
昼食 |
| 13:00 |
授業 |
13:00 |
家事手伝い(洗い物) |
| 14:00 |
LOOBこども英語アクティビティ
栄養食配給 |
| 17:00 |
下校・友達と遊ぶ |
17:00 |
友達と遊ぶ |
| 18:00 |
帰宅・夕食
家の手伝い(洗い物・豚のえさやり)
勉強・読書・テレビを見る |
18:00 |
帰宅・夕食
(手伝い、洗い物・豚のえさやり)
勉強・読書・テレビを見る |
| 21:00 |
就寝 |
21:00 |
就寝 |
<皆勤賞のドンドン君>
LOOBが週末行っているEnglish Activityには毎回欠かさず参加してくれているドンドン君。
そんな彼にアクティビティの中の「英語のレッスン」、「復習ゲーム」、「栄養食配給」の中でどれが好き?と聞くと……
「ぜーんぶ好き」というお返事が!
あえてどれか一つ選んでと聞いても、
「ぜーんぶ」の一点張りでした(笑)。
さすがアクティビティ皆勤だけあって、僕達の活動をとても気に入ってくれているようです。
<最近の思い出>
最近の一番面白かった経験を聞くと……。
「LOOBのKids Camp!」と答えてくれました。

このキャンプは08年8月にギマラス島で実施した1泊2日の無人島キャンプです。
ドンドン君は生まれて初めて泳ぐ海に大興奮!
そこらを行き交うカニにも大興奮!
他の地域から来た子どもたちとも友達になって、帰りの車では大号泣!
ちなみにドンドン君らを見送った僕も大号泣でした!(笑)
彼はこのキャンプ以降、週末アクティビティでも明るさと積極性が増し、ひとまわり成長したみたいです。
「Kids Campが一番の思い出」と言い切ってくれて、僕はとても嬉しかったです。
<大人になったら……>
最後に、ドンドン君の将来の夢を聞いてみました。
「将来はお医者さんになりたい」という夢があるそうです。
これは1年生からの夢で、医者になったら家族が病気にかかってもすぐに助けてあげられるからだそう。
本当に家族想いのドンドン君です。
いつかドクター・ドンドンになれるようがんばって勉強を続けていってほしいものですね!
★インタビューアーYuhei君より★
僕(Yuhei)とドンドン君との出会いは2008年夏。ギマラス島ワークキャンプ中のイベントの一つ、キッズキャンプでした。遊ぶのが大好きという共通点があり、同じチームのメンバーとして共にはしゃぎまくった仲です。それからというもの、僕は「週末英語アクティビティ」の度に彼に話しかけてます。
名前の由来でもあるドン(首領)のとおり、道ですれ違うときの会釈のような挨拶(微笑んで眉とあごを軽くあげる)はかなりの貫禄があります。もちろん子どもらしさも兼ね備え、無邪気な笑顔で友達と遊んでいたり、大人に対してはシャイだったりといろいろな表情を持っているドンドン君です。
今回は、下校途中の彼を急遽つかまえてのインタビューでした。シャイなドンドン君ですが、モジモジしながらも現地語のイロンゴ語メインでしっかり答えてくれました。今までのイメージとはまた違う、彼の新しい一面を見ることができ、次に彼に会う日が待ち遠しくなりました。
(2008年11月)